狛犬って何なんでしょうか?                   09.06.15.

カル2の聞きかじりですが、取りとめもなく書いてみました。

     

・狛犬って?

本当に狛犬って、何なんでしょうね?

神社や一部の寺院に設置されていますよね。

狛犬と言っても、獅子やオオカミはもちろんワンコのもいます。

そして、神殿前や参道で向かい合っていたり、入り口の方を見て(監視して?)いて、

大体が右が「阿」で左が「吽」の形の口をしています。

一説には、古代オリエントが発祥とか。

彼の地の想像上の最強の動物=獅子・ライオンを祀り、国王の守護を目的とさせた像のようです。


・どこから来たの?

伝来も諸説ありまして、どれが正しいのか不明です。

一般的には

インド → 中国 

インドから中国に伝わり、やはり国王=皇帝の守護を目的とされたようです。

その中国で、唐獅子牡丹で有名な唐獅子になったようです。


中国 → 日本

中国から日本に伝わり、平安時代中〜後期に天皇の座の守護像として祀られたようです。

日本に入ってきた当時は、獅子が1対だった様ですが、それがいつの頃からか、

右が「阿」で口を開けた獅子と、左が「吽」で口を閉じた狛犬に変化したようです。

しかし、これも設置場所等により左右が逆の場合もあります。

従って、玉取りや子取りの位置も違ってきます。分類も難しいですね。

「阿吽」の形は、仁王門の仁王様と同じで、また祀られた目的も同じのようです。



・神殿狛犬って?

伝来した頃は、宮中=皇室の守護のためで室内に設置されていたためか、木製が多かったようです。

そして、神殿に祀られていたので「神殿狛犬」とかと言われています。

当HPの狛犬は、神社の参道に設置されている「参道狛犬」です。


先日、某所で中国の狛犬やインドの狛犬?などを見学してきましたが、

中国製?は日本の狛犬と良く似ていますね。

中国の想像上の動物である神獣は、頭に角が生え犬に似ているとか。

それが伝わってきているのなら、似ていても仕方が有りませんよね。 




・参道狛犬って?

さて、では参道狛犬はなぜ現れたのでしょうか?

中国から伝わった狛犬は天皇の守護像であったが、神社に仏像の代わりに神像=天皇を

祀るようになってからとかです。

そして、江戸時代後期には参道に多くの石の狛犬が祀られるようになったとか。


1番古いと言われている参道狛犬は、東大寺南大門の狛犬で、建久7年(1196年)中国製とも

言われています。



・なぜいろいろな形があるの?

いろいろな形がありますね。

製作地域や設置地域、製作年代や原材料、手法、依頼主の要望、そして手本となる狛犬によっても

異なるようです。

良く観ますと、尾の形模様、体の模様や正面向き・体ひねりなど、岩の上に乗っているなどや、

頭・耳・眼の形も多種あります。

観れば観るほど面白くなって来ますよ!

近代のは、国産の機械彫りや輸入品が多くなって来ているようで、形が均一化していますね。

このような訳で、分類も非常に複雑になって来ています。

まあ、別に分類をする必要もないのかも知れませんがね。

 

いろいろな文献を見ますと狛犬についても諸説あり、何が正しいか判断が出来ません。

詳細に書きますと引用願いが大変なので、このように取りとめのない文章となりました。

とにかく、想像上の動物を造ったのですから、これは何なのだ!と考えても仕方がないかも知れません。

これからも、いろいろな表情をした「狛犬さん」を楽な気持ちで楽しみたいと思っています。




inserted by FC2 system